東京コウモリ探検隊! 探索録

2025年08月05日の巻

2025年08月05日(火)

ほぼ毎日日本のどこかで40℃を超えている、というのが先週後半からの気象状況である。東京都23区も8月2日から6日まで連日35℃を超えている。今年の暑さのピークではないだろうか。翌日水曜は早朝から現場仕事と決まっているのでその前夜にアブラコウモリ探索に行くのはどうしたものかと迷うところだが、今回はそう長距離ではないと考え出かけることにした。

今日は新木場から南を目指す。荒川下りは終わったつもりだったが、よく考えると荒川の本当の河口は若洲なのだった。荒川の続き、というつもりではなかったが続きになってしまった。

新木場駅を下りると、19時近いというのに暑い。気温はなんと31℃もある!しかも湿度は80%以上! これはきつくなりそうだ。
まずは線路南側を東へ進む。線路の北側は公園で森のようになっておりアブラコウモリもいる。こちら線路の南側でも街路樹があるおかげか何か所かでアブラコウモリを確認できた。
途中、道路を渡るネコらしき動物を発見。ネコかどうか確認するため急いで追いかける。やはりネコだった。さすがにタヌキやハクビシンはいないか。

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堤防に到着するとそこは荒川。のはずだが、対岸ははるか遠くだし、波が打ちつけていて、これは川ではなくもはや海である。
対岸に葛西臨海公園の観覧車が見える。前に新砂から見た時とは照明のパターンが違っているようだ。 その少し右で花火が打ち上げられているのが見えた。数発しか打ち上げていないので花火大会ではなさそうだ。位置からするとディズニーランドか。ショーの演出の花火だろうか。
堤防を南下していく。風があるのでそれほど暑さは感じない。気温も29℃に下がっている。
右手は東京メトロの車両基地である。さらに進むと東京ヘリポートになる。東京ヘリポートは東京都営の公共用ヘリポートで、警視庁、東京消防庁、新聞社・テレビ局のヘリコプターはここを拠点としている。公共ヘリポートとしては国内最大である。

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ただ、今日は滑走路も格納庫も暗くなっている。今日の営業は終わったらしい。写真は撮ったが、ヘリポートのHマークがわかるだろうか?

ヘリポートの南端からは大通りに戻り、若洲橋を渡る。ここからが若洲である。渡った先にはバス停がある。そうだ、前回ここに来た時はバスでここで下車したのだった。バスは新木場駅または東陽町駅から出ている。
道路の東側はゴルフ場である。一見、ゴルフ場には入れないように見えるが、実際ゴルフコースには入れないのだが、外周は自由に出入りできる。サイクリングコースもあり、そこを通って南下していく。サイクリングコースは外周を取り巻く防風林に沿っているのでアブラコウモリもいそうに思える。が、予想より少なく、若洲の南端では確認できなかった。海風が強かったからだろうか。ゴルフ場内の防風林内側ならアブラコウモリはいたかもしれない。そして若洲南端付近の荒川の本当の終端に到達。対岸は無いし波は打ちつけるで川らしい要素はもはや無い。ここからは岸沿いに西へと進む。

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前方にはゲートブリッジが見える。地図と見比べると、ゲートブリッジの左に見えるのは中央防波堤。地面がかなり盛り上がっているのがわかる。ゲートブリッジの下に見えるのが海の森公園。こちらも同じぐらいの標高があるようだ。写真の左上空の光は羽田空港に着陸しつつある飛行機。ゲートブリッジの下は海釣りのスポットなのだが今日は釣り客は少なめのようだ。

ここからは北へ戻るだけだが、もう20時41分。2時間近く歩いている。キャンプ場の閉じた入口の下をネコがくぐっていくのを目撃。さらに進んで駐車場の片隅に別のネコがいるのを発見。こちらは近づこうとしたら威嚇された。キャンプ場だから食べ物はあるということか…と思ったらキャンプ場は今年は休業中だった。道理で人が見当たらないわけだ。ネコは釣り客から食べ物をもらっているのだろうか。若洲公園と言えば風車が有名だ。メトロ東西線の清砂大橋(荒川)からもよく見える大きな風車だ。ところがこの風車がいつの間にか消えていたことに気づいたのはいつだったか。昨年2024年に撤去されたとのことはしばらく前から知っていた。ちょうど20年間立っていたことになる。とても目立つランドマークだったのに残念。風力発電風車を真下から見上げることはなかなか経験できないことだった。この風車は風力発電をしていたのだがモトは取れたのだろうか。風車が立っていたところには今は何も無い。痕跡も無い。ロープで囲われた場所がその位置を示しているだけだった。この風車跡地近くでアブラコウモリを確認。この後はアブラコウモリは観察できなかった。

公園を出ると後はゴールの新木場駅に向かうだけである。ここからは遠くに東京スカイツリーが見える。その向こうで雲が雷光で光るのが見えた。はるかはるか北では雷雨になっているらしい。若洲橋を渡った先で新木場駅行きの最終バスに追い抜かれる。さらに進んだところで西に折れる。アブラコウモリは期待できないが、島になっているエリア、住所で言うところの新木場2丁目も見ておこうということだ。東千石橋を渡ったところに屋形船の船着き場ある。こんなところにもあるとは知らなかった。この島は物流倉庫が多いようだった。企業ばかりが立ち並び住宅はまったくない。街路樹も少なく、これではアブラコウモリは期待できない。T字路から北に向かってまた橋を渡り、ゴールの新木場駅到着。
また今日も3時間ノンストップで12kmも歩いていた。もっと短いと思っていたのだが地図上の目測を誤っていたか…。

日没時刻 18時42分
観察箇所数 15
歩行距離 12.0km
歩行時間 約3時間00分
気温 31℃→29℃→30℃

筆了2025年08月11日

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