電気機器から発生する超音波

電気機器から超音波が発生する例がありますが、その発生の仕組みは私にはよくわかりません(誰か教えてください)。

問題解決には製造メーカーの協力が不可欠です。情報提供はできますので宮本までご連絡ください。

蛍光灯のインバーター?

非常にまれですが、蛍光灯から超音波が発生していることがあります。56kHz付近の数kHzの範囲でしか聞こえない場合があります。発生源は不明ですが、インバーターではないかと推測されます。
インバーターとは直流・交流を変換する装置で、蛍光灯の場合、交流→直流→交流と変換しています。(なぜインバーターが音波を発生するのか仕組みはわかりませんが、何かの部品が振動しているのだろうと推測できます。)

宮本の自宅の蛍光灯は点灯時に超音波を発生します。すぐに減衰して10分ほどで聞こえなくなります。

ネオンランプ

46kHzや50kHzの超音波を発生しています。
特定の場所から超音波が聞こえることから、ネオン管ではなく、トランス(変圧器)が音を出しているようです。

照明器具

上に挙げた蛍光灯やネオンランプだけでなく、白熱灯やLED灯も超音波を発生させることがあります(発生例は少ないです)。ただ、法則性はまったくわかりません。やはり何かの部品が振動しているのだろうと推測しています。これは意図的な発生ではなく、メーカーも気付いていないと思われます。

周波数も製品によって異なっているようです。あるLED照明器具は22kHzという低めの超音波を出していました。もっと低い周波数なら「チーーーーー」という音が聞こえるかもしれません。

捕虫器

捕虫器とは、虫が好む光を出すランプと粘着シートを組み合わせた装置です。ある製品では50kHzの超音波を出していました。音源がランプ部であるのは間違いありませんので、これも一種の照明器具といえます。

ハイレゾオーディオ機器

こういう恐ろしい事件がありました。


http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/ServiceArea/150723/index.html
平素は、ソニー製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
2015年7月より販売しております弊社製システムステレオ「CMT-SX7」において、電気部品の不具合により、下記の症状が発生する場合があります。
・音楽が正常に再生されずノイズが聞こえる。
人の耳では聞きとれない高い周波数の信号が大音量に相当する音圧レベルでスピーカーもしくはヘッドホンから出力される。
・スピーカーのツイーター部が高温になり破損する。
(微量の発煙・異臭を伴う場合がありますが、周囲への損傷などに至ることはございません。)
つきましては、対象製品をお持ちのお客様には、安全のため電源プラグをコンセントから抜き、ご使用を中止下さいますようお願い申し上げます。
なお、既に症状が発生したお客様は、下記のお問い合わせ先までご連絡下さい。


ひぃぃ〜、こ、こわい…。((;゜Д゜)ガクガクブルブル

電気コンロ

IHクッキングヒータが発する高周波騒音の解明(米盛、藤原、平野、2011年 ) ※PDFで全文が公開されています

上記論文によると、IHクッキングヒータいわゆる電気コンロが超音波発生源になるとのことです。電気コンロにのせた鍋が振動して盛大に超音波を発生するそうです。なんとおそろしい…(-_-;)。

スマートフォン

宮本(隊長)は2015年現在、iPhone6 plusを使っています。コウモリ探索の時は右手にバットディテクター、左手にiPhoneを持っています。時々この2つを重ねて持つことがあるのですが、その時バットディテクターからいろいろな音がします。電子部品というものは大音量ではありませんが何かしら超音波を発生させているのかもしれません。

ジュースの自動販売機

バットディテクターを使うと、S社のジュース自動販売機から「ヒューーーーーー」という音が聞こえることがあります。コウモリ探索をしている夏の夜によく遭遇するので、内部のヒートポンプが音源なのかもしれません。

ブラウン管テレビ

ブラウン管テレビから聞こえる「キーーーン」音は約16kHzです。

その他

その他にも何らかの電気機器が超音波を発生しているらしい例がありますが、発生源ははっきりしません。
「超音波兵器」とか「超音波嫌がらせ」とはまったく関係のない現象で、電気部品が超音波を出しているだけのようです。

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