超音波騒音 問題と対策

超音波騒音による問題

超音波は自然物や人工物などさまざまな発生源があります。その多くは問題にならないのですが、一部は人間に影響を与えます。その中でも特に影響が大きいものとしてネズミ防除装置とパーキングメーターがあります。

超音波が聞こえる人にとってはこれらの超音波は非常に不快に聞こえ、その装置周辺には近づくことさえできません。超音波が聞こえる人は少数かもしれませんが、行動を制限する結果になっているのは問題であると私は思います。

これらの問題点と解決策を以下に示します。

ネズミ防除装置 問題点

・周波数が低い

超音波としては周波数が低く(17〜20kHz)、多くの人に聞こえることになっている。

・音量が大きすぎる

音量が大きいため、かなりの広範囲に超音波をまき散らしています。天井裏に設置している例もありますが、その下の空間にも筒抜けです。

ネズミ防除装置 解決策

・営業時間帯は停止する

人通りが多い時間帯は装置を停止させれば問題の大半は解決します。人が多い時にはネズミも出てきませんので稼働させる必要はありません。タイマー機能を追加するのはそんなに難しいことではないはずです。

・撤去する

最も確実な解決方法です。ネズミ防除装置は超音波でネズミを寄せ付けないというものですが、その効果は本当にあるのでしょうか? きちんと検証すべきことですし、効果がないならば撤去すべきです。

※2015年9月追記

シーアイシー社製品の一部では音量を小さくして稼働している例があることがわかりました。これによって超音波が聞こえなくなる人はいます(私には聞こえなくなりました)。ですがこれでもまだ超音波が聞こえる人はいます。音量には関係なく聞こえているわけで、これでは問題解決にはなっていません。
そもそも、この装置は大音量を発生させることでネズミの行動を抑えるものです。音量を小さくしてはまったく意味のないものになるのではないでしょうか?

パーキングメーター 問題点

・周波数が低い

超音波としては周波数が低い(25kHz程度)。ネズミ防除装置よりは高いので、聞こえる人はさらに少ないだろうと予想されますが、それでも超音波としては低い周波数です。

・多数設置されている

パーキングメーターは1台だけ設置されるということはなく、複数台が設置されます。場所によっては長距離、広範囲に設置されています。そのため超音波が聞こえる空間がかなり広くなってしまう(影響を受ける範囲がかなり広い)ということになります。

パーキングメーター 解決策

・超音波レーダーを使用しない

パーキングメーターは仕様で2種類以上の感知器を使用することになっているようです。現在のパーキングメーターでは超音波と赤外線がレーダーとして使用されています。
そこで、超音波の使用を禁止する、あるいは感知器は1種類でもよいように仕様を変更するという方法があります。

・パーキングチケットに置き換える

パーキングメーターはその仕組み上、「タダで利用されやすい」という問題を抱えています(その詳細は説明しませんが、ネットで検索してみてください)。
パーキングチケットではそのような「タダ利用」がされにくくなります。そして、パーキングチケットでは超音波は使用していません。パーキングメーターをパーキングチケットに置き換えていけば問題は解決します。

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