東京コウモリ探検隊! 探索録

2025年05月05日の巻

2025年05月05日(月)

気温が思ったほど上がらない…。

一昨日に続いて荒川探索に行く。

どこから探索を開始するか。アマガエルを目撃した場所がいいだろう。すぐにアマガエルが出てくるとは思っていないが、明るい内に現場を確認しておきたい。そうすると今回もバスで向かうのがよさそうだ。王子駅へバス、そこからまたバスに乗り換えるというルート。

王子に行くには、前回紹介したばかりの23区最長路線バス「王78」に乗ることになる。このバスは高円寺駅には来ないので、今回は高円寺陸橋バス停から乗る。休日だというのに席は満席である。まさかみんなバスマニアというわけではあるまい。
前回の宿題ということでもないが、環七沿いの電柱に注目してみる。確かに地中化がまだの区間が残っている。線路と交差する前後に残っているように見えたが、たまたまだろうか。工事がしにくいのだろうか。

バスの中でGoogleマップの経路を見ていると、終点・王子駅まで行かなくてもよさそうだとわかった。途中下車して、歩いて向かうこともできそうだ。ということで王子四丁目で下車する。そこからは東へ向かう。新豊橋を渡って荒川河川敷へ。
途中通り抜けた団地の中に、オブジェを載せた柱があった。オブジェは風でくるくると回っている。…これはオブジェではないことは一目でわかった。これは発電用風車だ。発電用風車というと巨大なプロペラだが、こういう風車に見えない小型風車もある。なかなかお目にかかれるものではない。

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荒川堤防に到着すると、目の前が新田わくわく水辺広場公園である。「ギョギョシ」の鳴き声が聞こえてくる。オオヨシキリ。日没にはまだ30分ほどある。前回、アマガエルがいたところに到着、周辺を調べてみる。すぐに気づいたのは、側溝脇の土に穴が開いていること。アマガエルがちょうど入りそうな大きさ。穴の様子には注意していたが、結局何も出てこなかった。ただ、少し離れたところでアマガエルが鳴き始めたので、もっと暗くなれば出てきたかもしれない。
少し離れた側溝には大きめのカエルが腹を上にして水に浮いていた。Googleレンズで調べるとウシガエル、と出た。確かにウシガエルのようだがマックスサイズにはほど遠い大きさ。前回も今回もウシガエルの鳴き声は聞かなかったが、この環境ならいてもおかしくはない。

日没を過ぎるとアブラコウモリも現れた。いつまでもここにいるわけにもいかないので出発する。今日も風がある。最初からパーカーを着ておくことにする。すぐに豊島五丁目グリーンスポーツ広場だが、ここは北区。すぐ東西は足立区なのだがちょっとだけ北区になっている。地図を見ると、かつての隅田川の流路の痕跡のようだ。広場の脇の舗装路は今日は路面は乾いている。やはり雨と関係があるようだ。昨日の夜も少し雨が降ったが、あの程度は問題ないらしい。五色桜大橋を通過した先のグラウンド脇の路面も乾いている。
アブラコウモリはぽつりぽつりと確認できたが、それも扇大橋の手前までだった。この後はまったく現れなかった。アブラコウモリは水場を好むことは確かだが、必ず川にいるというわけでもない。大河川の河川敷はおそらく食べ物になる飛翔昆虫が少ないのだろう。整備されたグラウンドには飛ぶ虫はいそうにない。アブラコウモリがよく来る場所には「高木」がある。高木はいろいろな虫が集まるようで、アブラコウモリもやって来るのだ。この辺りの河川敷には高木がほとんどない。また、荒川と隅田川にはさまれた幅も狭く、緑地があまりない。こういった理由でアブラコウモリがいないのもわかる。ただ、前回2017年の探索の時は確認できているので、季節、気候、時刻次第ではあるだろう。5月は探索にはまだ早かったか。

クビキリギスは今日もうるさい。が、グラウンド辺りは草丈が短いのでいない。

ひたすら歩いて、京成本線の鉄橋に着く。何か工事をしていて迂回路が作られている。説明板を見ると、橋の架け替え工事とのこと。ついに始まったか(2023年から始まっていた)。
台風で荒川が増水した時、一番危険な場所がここの対岸なのである。堤防は十分な高さがあるのだが、京成本線の線路のところだけが堤防より低くなっているのだ。増水するとこの切れ目から浸水することになる。2019年の台風の時にはもう少しで水があふれ出す寸前までいった。そこでもっと高くした新しい鉄橋を作るというわけである。新しい橋の姿はまだまったく見えていない。線路の付け替えもあるのでかなり時間がかかる工事になりそうだ。

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さらに進んで隅田水門。ここにもアブラコウモリはいないか…。今日の探索はここで終了とする。隅田水門の目の前はちょうど東武伊勢崎線、堀切駅。駅舎も改札も簡素なローカル感あふれる駅。

次回は土曜日にしたいが天気は悪そうだ。5月はまだ気温が低いのであせることもない。

日没時刻 18時31分
観察箇所数 6
歩行距離 8.92km
歩行時間 約2時間30分
気温 20℃→18℃

筆了2025年05月06日(火)

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