東京コウモリ探検隊! 探索録

2026年06月23日

2026年06月23日(火)

今回は前回の続き。江戸川を下っていく。
また金町駅から出発だが北口から江戸川へ向かう。河川敷に降りる階段はこちら側にしかないためだ。葛西神社裏交差点には堤防に登り降りする階段がある。河川敷に降りたところは前回アブラコウモリが多く確認できた樹木地帯だ。だが日没時刻は過ぎているのにアブラコウモリの姿は見えない。小さな昆虫は大量に飛び回っているのでコウモリは必ず来るはずだ。まだ時間が早いのか。この昆虫、ユスリカではない。確認は難しいと判断したので眺めるだけにしたのだが、それとは別に大きめの昆虫も多数飛んでいた。飛び方からするとコガネムシの仲間とわかる。大きさもカナブンとかそれくらいの大きさ。背の高い草の葉にとまっているところを手で捕まえる。

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コガネムシ類なら噛むとか刺すとか毒とかいう心配はない。虫というとさわれない人もいるようだが、知識と経験があれば安全かどうかはだいたいわかる。虫に限らず動物全般にも言えることだ。Googleレンズで調べるとクロオオコガネまたはオオコガネとの回答だった。つやがないのでクロオオコガネだろう。

アブラコウモリは見えなくてもどんどん先に進まなくてはならない。日没から十数分、JR常磐線鉄橋の手前でようやくアブラコウモリが現れる。数を確認しようと周りを見回すと、今通ってきた道路上にもアブラコウモリが飛んでいるのが見える。

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前方に金町浄水場の第2取水塔が見えてくる。トンガリ帽子の取水塔で有名な、あるいは某国民的映画で有名な、と言うべきだろうか。ただ、宮本隊長は寅さんシリーズをまったく見たことがないのでこの風景を見てもテーマ曲は頭に鳴り響かないし、思わず堤防の上にあの男がいないか見上げたりはしない。あの男はもういないのだ。さて、この第2取水塔そして次の第3取水塔でもアブラコウモリはいた。ついでに矢切の渡しにも立ち寄る。この時間は運行しておらず、桟橋も閉門している。ここから西へ堤防を越えれば柴又帝釈天なのだが、そちらには行かない。柴又にはまだ一度も行ったことがないのでそのうち行ってみたいのだがアブラコウモリ的にはあまり魅力はなさそうである。
ここからはまたひたすら河川敷を下っていく。日没から時間がたっているのでアブラコウモリの目視は難しいが、今日は曇りで空が明るいのでまだ目視はしやすい。いつのまにか葛飾区から江戸川区領土に入っている。
途中、江戸川河川敷を離れ小岩公園へ向かう。堤防を越えた所では水が滝になって流れ落ちていた。善兵衛樋というらしい。なるほど、農業用水か。小岩公園へわざわざ行ったのは、この辺りがメッシュ境界のため。小岩公園のメッシュは緑地が少なく、ここでアブラコウモリがいることを確認しておかねばならないのだった。小岩公園の広場は地図だとなにやら工事中である。最近完了したということか。この場所でアブラコウモリを確認。安心して江戸川河川敷に戻る。

南下していくと京成線のすぐ北に小岩菖蒲園がある。水元公園もそうだったがこういう菖蒲田はアブラコウモリがいるものだ。ざっと1周していると、すぐ近くからアオサギ1頭が飛び立っていった。暗くて全然気が付かなかったが菖蒲田にいたようだ。アオサギということはカエルを探していたのだろうか。菖蒲園の北端にはムジナモ発見の地の碑がある。1890年に牧野富太郎がここでムジナモを発見したのだ。ムジナモ自体は世界各地に点在しているので日本での初確認ということである。なお、現在はここにはムジナモはいない。世界的にもムジナモは絶滅寸前の植物である。

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ここからは江戸川を離れ、京成本線沿いに西進する。住宅地なので当然ながらアブラコウモリはいない。途中、歩道に「上小岩親水緑道」の道標がある。あれ、と思ってその場で地図を調べると先ほどの善兵衛樋までつながっているようだ。
そこから進んだ所で線路から離れ、学校敷地に立ち寄る。学校外周ではアブラコウモリを確認できた。さらに進むと小岩用水の碑。ここにも用水か。そしていつの間にかまた葛飾区に戻っている。

いよいよ今日最後の目的地に近づく。一直線にのびる道の先には遠くからでも高層の建物が見える。その入口に到着。左に団地群、右に空き地。ここが高砂団地である。今回の探索ルートを事前にGoogleEarthで調べている時に、江戸川から離れた場所に緑地はないか探していたところ、京成高砂駅近くに広大な空き地を発見した。京成高砂駅は行ったことはあるが、空き地は知らなかった。団地の建物が隣接していることから、敷地全体が古い団地であり、建て替えをしているのだろうとの予測はできた。今、現地に来てみると、団地の建物は高く、明らかに新しい。古い団地から新しい団地への建て替えは完了しているとわかった。とすると空き地は用途が決まらず放置されているということか。Googleマップでは都営高砂団地とある。都有地であるためになかなか用途が決まらないのだろうか。空き地は草ぼうぼうだが手が付けられないほどの荒れ具合ではない。時々草刈りをやっているのだろうが、この面積では大変である。

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写真は北側から見た団地。さえぎるものが無く全体が一望できる。
後でストリートビューを調べると2017年には空地になっている。新しい団地はその前の2013年にはできている。
わざわざこの空き地に来たのは当然アブラコウモリが目当てである。ただ、草地はアブラコウモリの人気が必ずしも高くない。道路を北上していっても超音波は聞こえてこない。だがまだあきらめてはいけない。前方には大きな木々が見えている。空き地が終わったところにあるのが高砂北公園。樹木の大きさから見て古い団地時代からあったのだとわかる。公園に踏み入れたらすぐに超音波を確認。やはりこちらにいたか。
京成高砂駅に到着し、今日の探索は終了。

日没時刻 19時00分
観察箇所数 29
歩行距離 11.6km
歩行時間 約3時間30分
気温 20℃→19℃

筆了 2026年9月21日

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